
初めてオーディションを受けようと思うんだけど、どうすればよいかわからない。

芸歴10年の田中が解決するよ。
前回のオーディション対策に引き続き今回は
初のオーディション
について書いていきます。
初めての東京
18年間札幌で育ってきた田中は、中学校の修学旅行で青森に行くくらいなものでした。(青森は大好きですよ!!)
そんな田中がいきなり東京へ。もちろん飛行機なんて乗ったことがありません。
そして、しっかりそうに見えて、かなり抜けている。今でもそう。笑
そんな田中も親や友達の力を借りながら、命からがらなんとか東京に辿り着くことが出来ました。
緊張のあまり、飛行機で向かっている時間の7割しか眠れませんでした。。。ヨクネタ
そして、辿り着いた東京。
特になんの問題もなく宿に到着!!
特に何も観光せずに就寝!!
遊びを知らない18歳でした。笑
オーディション当日
中目黒駅。そこから5分ほど歩いたところに見えるビル。
オーディション当日。
案の定田中は緊張していました。
口は真一文字、手足は冷え切り、心臓の鼓動はマキシマムザホルモンのドラムのよう。
会場には100人以上の人。大きな場所ではないのでかなり狭く感じました。
そこにいるのは役者志望のみならず、歌手志望やモデル志望もいたような。
受付を済ませると、大きな待機部屋に案内されてただひたすらに待つ。
みんな緊張しているせいか、誰かと話すこともなく、台本とにらめっこしていたり、携帯をみていたり各々の時間を過ごしていました。
待つこと15分程度。
待機室の扉が開き、試験官が来ます。
「145番から149番の方、ついてきてください」
ようやく田中がいるグループが呼ばれました。
特訓の成果
ついにオーディションが始まります。
僕は147番なので真ん中。
一番最初は145番。歌手志望の男の子。普通に上手い。
緊張しているのかわからないくらいに、堂々と歌っていて素敵だった。
歌唱力が抜群にあるかと言われればそうではないかもしれないけど、全力でがむしゃらに頑張っている姿が印象深かった。
続いて146番。田中の前の男の人。役者志望。。。
この時田中は思った。
「自分が考えてきたプランが被ったらどうしよう。」
「同じような芝居をするんだから、動きなど被ってしまったら印象が薄くなるかな」
そう思っていたのも束の間。
その人は台本を持ってオーディションに臨みました。
!?!?!?!?!?!?!?
「え、こんな人いるの。。?」
彼の姿をみて初めにそう思いました。
オーディションというのだから、自分を売り込むのが仕事。
事前に渡されている台本を覚えてこないで、堂々とちらちら台本を観ながら芝居をする。
そんな事があるんだ。。。と18歳ながら田中は思いました。
そのまま「こんな人に負けるなんてありえない」という気概が出てれば良かったんですが。。。
田中の出番
そして、前の人の審査が終わったころに急激な不安が襲ってきたのです。。。
「覚えてきたつもりだけど、台詞飛んだらどうしよう。」
さっきまで台本を持っていた人をみて驚愕していたのにもかかわらず、いや、そんな人を見たからこそ、「自分も台本を持った方が良いんじゃないか」という感覚に襲われました。
「だいたいは覚えてるけどもし台詞飛んで止まってしまったらいけないから、見ないつもりで台本持っていこうかな。。。」
次第にこんな風に思うようになっていきました。
自信のなさがやはり災いするのでしょうね。
結局田中は、台本を持ってオーディションを受けました。。。
オーディション中は台本を見ることは無かったですが、片手にはずっと台本が。
練習している時と違う感覚。いろんな人が前からも後ろからも見ている。
「恥かしくない演技をしなきゃ。どうすればそれなりに見える?」
そんな思いを抱きながらずっと芝居をしていました。
自分が今まで練習してきたもの、イメージしながらやってきたものは一瞬で消えました。
今では色々経験してきたので、「そんなものだよね」と受け入れられますが、当時はとっても恥ずかしかった。
見られているのも恥ずかしかったし、他の人の方が圧倒的に上手いと感じていたので場違いだとも思ってました。
心を抉られる体験をしながら
初めての、人生を変えるオーディションが終わりました。
終わってみて
なんだかとっても恥ずかしい気持ちになった田中はずっと放心状態でした。
「きっと落ちただろう」と腹を決めていました。
終わったことを親に連絡することもなく、少し呆けてました。
そんな田中をどこで見たのか、他のグループのオーディション参加者が声をかけてきて何故か5人ほどのグループでお昼を食べに行くことに。
そこでもオーディションの事を引きずっている田中は
みんな美人でカッコよくて、やはり自分は場違いな人間だなと感じていたんです。
一緒にいたメンバーはとっても気さくで優しい人たちでした。
そんな彼らと「合格したら学校で会おうねー!!」
と言いながら、心の中では「みんなは合格して再開できるだろうけど、俺はどうかな。。」とつぶやきながら別れました。笑
過去を振り返って
久々に、オーディションの事を思い出しました。
中々の黒歴史。笑
この時は、どうにもこうにも自信が無かった。
それでも一歩踏み出した田中を褒め称えたい気分ではありますが
この時に、もっと自信があって、失敗を恐れないメンタルがあったら結果は大きく違ったんじゃないかなと思っています。
自信をつけすぎて「自意識過剰」や「ナルシスト」になってしまうのは逆効果ですが
ある程度自分を信じる事が出来ないと、心が病んでいく一方。
自信が無いとしても、リスクヘッジをして
「どうすれば失敗を回避できるか」
をしっかりと、入念に、根気強く考えて、回避するための行動をしていればそれが自信に繋がり、失敗を恐れない行動力につながります。
昔の田中のように、自信が無い人は
まずは、失敗する可能性は何があるのか、それをどうやったら回避できるのかをひたすら考えてみて下さい。
残るのは、成功に繋がる道のはずです。
オーディション結果を受けて
・オーディション結果を受けて今だからわかる具体的な対策を記載していきます!!
東京でのオーディションが終わり数週間。
今までの自分だったら考えられない非日常な体験をした後、普通に学校に通っていました。
公欠扱いで学校を休んでオーディションに行っていたんです。(実際には担任のせいで何故か公欠になりませんでしたが。。。。笑)
環境が戻れば、感覚も戻るというもの。普通に暮らしていました。
そんなある日、家に帰った途端母から
「お帰り!合格したよ!!!!」
と伝えられました。
しかし結果は
ただの合格
オーディション結果が良い人は、授業料や入学料が免除される『特待生』というものがあったのですが
そんなに上手くいくはずもなく。
家庭も裕福な方ではない為少し狙っていましたが案の定といったところ。
特待生を狙うには
これはWEC(ワタ○ベエンター○インメントカレ○ジ)にのみ使えるはなしというわけではなく
どんなオーディションでも、就活でもそうですが、良い結果を残すためにはどうすれば良いのか。
私は特にオーディションが得意という訳ではありません。
数もそこまで受けてきていません。
ですが、審査員になったことはあります。
その観点から何が必要で、どこを意識すれば他の参加者と差別化できるのか考えていきたいと思います。
「誰」が「何」を求めているのか考える
結構論理的に考えることが多いと思います。なんとなくやってれば受かるという生易しいものではないのは皆さんが知るところ。
では、どんなことを考えれば良いのか。
多くは、
「自己PRを見直そう」
「自分の特技をどう披露しよう。」
などを主に考えていると思います。
もちろん自己PRを考えていくことは大事ですが、自分のどんなことに興味を持たせるのかが大事になってくると思います。
オーディションを受ける前にある程度情報が入ると思いますが
その内容から以下の事を意識することが大事になります。
・募集している会社はどんなところ?
・その会社の広告はどんなものが多い?
・会社のHPや企業理念、広告のイメージはどんなもの?
これらを意識して準備すればかなり、会社側の要望に近いイメージが湧いてきます。
これを学校の入学オーディションに当てはめるのなら
学校側が欲しい人材はどんなものなのかを考えるのです。
・募集している学校はどの事務所系列の学校?
・系列先で売れている会社や売り出している会社はどこ?
・そこの会社のタレントはどんな人が多い?
と応用できるので、まずはリサーチをするという事がとても大事になってきます。
審査員を調べまくる
学校オーディションなら特に審査員をある程度特定出来るのでしっかり調べましょう。
WECの場合なら
『WEC 先生 一覧』
などで検索すれば一発です。
プラスして、この学校の責任者は誰なのかを調べます。
顔と名前をしっかり覚えて、どの人が役者のコースの先生なのか、オーディションを見る人は誰ならあり得るのか等考えて候補をそろえていきます。
次は、その人がどんな人なのか調べていきます。
WikipediaからFBやTwitterでその人の名前で検索を掛ければ簡単に出てきますよね。
そうして下記の事を意識して審査員の特徴を覚えておくと良いですよ!
・投稿から読み取れる範囲での価値観 ・趣味 ・特技 ・好きな物 ・最近ハマっていること
・共通の友人はいないか ・年齢 etc…
上記の項目はあくまでも目安なので思いついたら項目を増やして相手の事を知りましょう!!
特に年齢から読み取れるものは結構大きくて、その人が生きてきた時代背景がわかるので
どんなものが当時流行っていたのかなどがわかるとそこもリサーチ出来て、話のネタや自己PRに繋げられるのでしっかりリサーチしていきましょう。
こういった手法を「ホットリーディング」といいます。(わかりやすくまとまっている記事がこちら)
知っているか知らないかで大きな違いが出ますので積極的に情報を集めていきましょう!
自己PRを準備する
ここまでで調べてきた審査員の情報を基に、その審査員に刺さる自己PRを準備します。
特技も合わせられたらベストですが、なかなか直ぐに特技を習得することは難しいので、特技披露をするときの切り口を相手に合わせると良いですね。
・年齢がわかったならその審査員が子どもの頃に流行っていたもので、自分が見れるものをリサーチしてそれのどこが好きなのかや、それを見るキッカケなどを話せれば相手の興味を引けます。
・趣味や特技がわかったなら、それらをやっていなくても大丈夫。
それらをオーディションの前にやり始められればベストです!例えばビリヤードが審査員の趣味だとします。
「最近ビリヤードを始めたのですが、正確に球を突くのが凄く難しくて、悔しくてマイキューを買っちゃいました!」
こんな内容を少し入れておくのです。そうするとビリヤードが趣味の審査員としては
共通項が見つかり親近感が湧くので印象に残りやすくなります。
こんな風に、
・相手の情報と自分の得意な部分やアピールできる部分を組み込んで自己PRを作る
もしくは
・相手の情報に沿ったアピールが無い場合は、それらをちゃんと初めて今後の特技にする
というのも一つの手です。
今回の技術は、オーディションだけでなく、就活や営業でも使えるテクニックになるので押さえておいて損はないと思いますよ。
まとめ
今回は量が多く読むのも大変だったかと思います。
要点をまとめると
・まずは失敗しても良いという気持ちを作る
・失敗を回避するために思考する
・審査員の立場になって考える
・徹底的にリサーチする
こんな感じ。
一つ一つ読み解いていけば大変な作業ではないので、自分のスピードでコツコツと実践していき自信に繋げていきましょう!!